2009年09月11日
小坂駅の今
小坂町の明治百年通りに面した「鉱山事務所」や「康楽館」を左手に見ながら、県道大館十和田湖線を挟んだその先に、今は使用されていない小坂駅がひっそりとたたずんでいます。
小坂町には小坂製錬が運営する小坂鉄道が2008年3月まで存在しました。
この小坂鉄道、1908年の軽便鉄道と呼ばれた時代の鉄道からはじまっています。
大館市と小坂町の22.5kmを結んだこの鉄道は、両市町の住む人達の足として、そして製錬の副産物である濃硫酸を輸送するなど活躍し、鉱山の町として繁栄した小坂町の象徴でもありました。
時代の流れとともに、旅客輸送は1994年に廃止、貨物輸送もちょうど小坂鉄道が開始され100年経った昨年2008年に廃止となりましたが、こうして小坂駅は町の歴史を思い起こすように、今も存在しています。
小坂町にお越しの際には、明治百年通りを散歩しながら、小坂駅に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
今月2日から、康楽館の常設公演の演目も新しくなっております。