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Posted by だてBLOG運営事務局 at

2010年10月14日

十和田高原の短角牛

十和田八幡平は紅葉シーズンですが、どこにも行っていないボーリャです。

下の写真を見てください。


9月9日の記事を見た方、覚えていますか?
かづの牛として知られる「日本短角牛」です。
南部牛(あかべこ)とショートホーンの交配で生み出された日本固有種、
岩手、青森そしてここ秋田の鹿角で生産されている肉用牛です。
前回は八幡平の牧場を紹介しましたが、今日(12日)は十和田湖の近く
鹿角市十和田大湯熊取牧場にやってきました。

場所はこの辺です。

大きな地図で見る
十和田高原地域は戦後開拓でたくさんの復員者たちが入植しました。
原生林を切り開き、木の根っこを抜いて石を取り除き、最初は畑地として開墾されました。しかし、ここはもともと十和田湖の火山爆発の際に噴出物が堆積した土地です。用水に乏しく地力も不十分なうえに、夏はヤマセが吹き、作物の出来は良いはずもなく、開拓民はたいへんな困難を続けましたが、結果この地を去る者も多かったようです。結局、牧草地としてしか活用できないと考え、折しも国の畜産振興政策の後押しもあって酪農や肉用牛の生産に移行していきました。

林の向こう南に隣接するのは酪農(乳牛)を営む佐藤さんの牧場です。
白いポツポツはロールしたサイレージ用の牧草です。



佐藤牧場=

ここ熊取牧場には、全部で70頭くらいの短角種が放牧されています。
始め、私どもを警戒して遠巻きに眺めていた牛たちも、のどが渇いたのでしょう、しばらくすると近くの水飲み場に集まってきました。



前にも書きましたがここにいる成牛は1頭を除いて全て雌(めす)牛。
5月に子牛とともにやってきて、子育てしながらゆったりと暮らします。短角種は子育てが上手で、自然の草を食べて、たくさんおっぱいを出します。それと、実は母牛のおなかでは、もう次の赤ちゃんが育っていて、来年春3月ごろ生まれます。

この熊取牧場で暮らすのもあと10日余り。
雪が降る前に里に降りて、長い冬を畜舎のなかで過ごし次の出産に備えます。

今日は、サクッと更新のボーリャでした。
(ところでこのハーレムの主は「初星」号、平成13年3月10日生まれの9歳。人間で言えば壮年から初老に当たるとのこと。写真では見えませんが、なかなかの男前でした。ちょっとうらやましい。)

  


Posted by のんびり探検隊 at 18:01Comments(0)地元の食材