2011年01月04日

大日堂舞楽と八幡平の挑戦

久しぶりの雪よせで汗だくのまま飲みに行ってしまい、すっかり風邪気味で意気消沈のボーリャです。

さて、1月2日にアップされた「大日堂舞楽」の記事は見ましたか?
<さすらいのライダー>さんの報告は臨場感があって読み応えがありました。
実は、私みたいな単身赴任者にとって「大日堂舞楽」鑑賞はハードルが高い。何たって年に一度きり、元日の夜から2日の朝にかけて行われる神事です(観光行事じゃない)。でもいつか、年末年始の雑事や家族をほっぽらかしても見てみたい。
ネットで検索かけると出てくる画像は、あの七色仮面みたいな「五大尊舞」か、子供たちの化粧と動きがかわいい「鳥舞」が多いですが、私がちょっと気になるのは長嶺集落に伝わる「烏遍舞(うへんまい)」です。
大日堂舞楽と八幡平の挑戦
どうみても変なかぶり物。とてもカラスには見えない。

さて、話は変わって本日のお題は、八幡平のソバについて。
鹿角はモモ、リンゴ、牛、豚など美味しい特産品でいっぱいの地域であることは、このブログを読んでいる方には常識ですが、市では最近ソバの振興にも力を入れていて、「そばの里づくり」を地域興しの目玉にしています。以前から知られている芦名沢に加え、下川原や八幡平でもソバの作付けが拡大しています。収穫したソバは、もちろん生そばとして提供しますが、そのほかに保存性の高い乾麺として特産品化できないものか研究しているのが八幡平大里集落の「大里そば研究会」です。
大里集落は「大日堂舞楽」を伝承する八幡平4集落の一つで、「鳥舞」、「工匠舞」、「駒舞」はこの集落が伝えてきました。そんなこともあり、昨年秋、収穫したソバを挽いてその一部を地元の製麺業者で乾麺に加工して、その製品を「大日堂そば」と命名しました。無農薬の100%地元産ソバ粉使用です。
大日堂舞楽と八幡平の挑戦
市販の安価な(中国産)乾ソバと比べ、そばの香りはばっちりするし、細麺でのどごしも最高!

「大里そば研究会」では二つの夢があって、一つは鹿角産のソバ粉とコメ粉(淡雪こまち)だけを使った100%鹿角産生そばを製品化すること。通常生そばには繋ぎとして小麦粉を混ぜます。二八そばというのは小麦粉2割にソバ粉8割ですね。十割そばはソバ粉だけで打ったものを指しますが、すぐに茹でて食べないと崩れてしまいます。
コメ粉を小麦粉の代わりに繋ぎとして使用できないか、しかも出来るだけソバの香りと食感を残すにはどうしたらいいか、専門家の意見を聞きながら試行錯誤を続けているところです。(今のところ未完成です)

大日堂舞楽と八幡平の挑戦
ソバ粉と淡雪こまちコメ粉をいろいろな分量比で調合しているところ。

大日堂舞楽と八幡平の挑戦
コメ粉そばを一生懸命打っている浅石さん。でもこの後、大ショック!うまく繋がりませんでした。昨年産のソバ粉が無くなる前には、なんとか成功したいもの。

そうしてもう一つの夢は、磨いた白いソバ粉に自然由来のもので色をつけて「大日堂舞楽」の各演目にちなんだ「変わりそば」を製品化すること。「五大尊舞」であれば黄金色。「烏遍舞」だったら黒、「工匠舞」は赤かな。「駒舞」であれば何だろ、茶色か。
それらをセットで販売できれば、ユネスコ無形文化遺産「大日堂舞楽」の名は地元のソバとともに日本中に知られるようになるはず。
今日は、そんな夢を追いかけて、日々研究に努めている「大里そば研究会」を紹介しました。

本当に早くできるといいね浅石さん!  鼻グズグズのボーリャでした。


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Posted by のんびり探検隊 at 19:24│Comments(5)山・湖・滝etc
この記事へのコメント
あとは…『そば焼酎』ですねっ♪(´∀`)
Posted by 黒猫伯爵 at 2011年01月07日 06:01
私も鹿角在住中、幼少時代には祖母が手打ち蕎麦を打ってくれました。粉は岩手産でした。100%蕎麦粉でしたので味は良かったのですが太くて短い蕎麦でした。鹿角で蕎麦を育てる計画の成功をお祈りします。米粉を混ぜるとか色を付ける…という発想でなく「本物の蕎麦粉」を作る…という発想の方が良いと思います。凧男も蕎麦道場で修行して蕎麦を打ちます。良い蕎麦粉をインターネットで探して購入しています。鹿角で本当に良い蕎麦粉を作ればインターネットで注文が殺到すると思います。
Posted by 凧男 at 2011年01月07日 06:55
黒猫男爵 様へ。普段、焼酎は『芋のお湯割り派』ですが、そば飲みするのだったら、やはり『そば焼酎』でいきたいところ。秋田県でも古くからのそばどころである羽後町では地元産の『そば焼酎』を提供してるようです。いつかは挑戦したいものです。 
             
凧男 様、いつもコメントありがとうございます。鹿角でも地域ビジネスとして取り組む大里の浅石さんのような方は実は稀です。むしろ100%ソバの手打ちにこだわる人、「かえし」の研究に名店を歩く人など本物志向の方々が何人もいます。まずはそうした人たちに安心して使ってもらえる「本物の蕎麦粉」を生産できることが第一なのでしょうね。
Posted by ボーリャ at 2011年01月17日 14:55
大里出身ですが、東京で美味しいコーヒーを出すカフェで
きりたんぽも出しています。
この大日堂そば店で売れないか、思案中です。
ランチに出すことも含めて。
小さなアンテナショップとして鹿角の物産を
売っているからです。
昔、隣のおばあちゃんが蕎麦を打って切り作って
くれた味は忘れられません。
さすらいのライダーさんとは、高校で一緒の
クラブだったようです。
ここを教えてくれた友人から聞きました。
Posted by チャコ at 2011年01月26日 22:49
チャコ様、コメントありがとうございます。
HP拝見させていただきました。こじんまりとしてるけれどもあったかい雰囲気のホールやカフェですね。また、催されているイベントも何故か世代的に気の通じるものがありました。
ボーリャも70年代後半、荻窪南と高円寺南に住んでおりましたので、青梅街道のあの辺りはよく憶えています。ついグーグルストリートで捜したら、・・・・!!!見つけました!かふぇほーるの看板。正面テラスの道路側にはランチの立看も。並木の銀杏が少し色づいているので11月の昼過ぎかなぁ。ほんとに入ってみたくなりました。
あ、忘れてましたが、大里の浅石さんにもお話しておきました。多分蕎麦の在庫は有るかと思います。試食されるのであれば、メールまたはこのコメント欄でもよいのでご連絡ください。
今年鹿角は雪が多く、今も吹雪いています。そして全国的にインフルが流行ってきたとのこと、どうぞご自愛ください。
Posted by ボーリャ at 2011年01月28日 16:22
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