花輪ばやし屋台模型

のんびり探検隊

2013年01月28日 10:00

 祭といえば「花輪ばやし」。皆さんよくご存じの鹿角の誇れる夏祭ですが、本番まで半年・・・。そこで「花輪ばやし屋台巡り」をしてみませんか? 本物の屋台は鹿角観光ふるさと館「あんとらあ」さんに収納されていますが、今日紹介するのは、実物の25分の1の大きさの模型です。

 ここは花輪大町の化粧品店「ファンタジア・サトウ」さん。お店の真ん中にずらっと鎮座しております。これが何と木材の切り出しから彩色、ニス塗りまでご主人佐藤興造さんのすべて手作りなんですが、クオリティの高さに感動します。これは「新田町」屋台です。










 



 




 佐藤さんと、勢揃いした左から「谷地田町」、「六日町」、「新町」、「舟場元町」



















 これが一番手間がかかり、完成まで1年を要したという「旭町」。豪華絢爛です。



















 「旭町」は欄間のところが立体彫刻になっているんですね。鳳凰が色鮮やかです。柱の角のところで獅子と象が吠えています。屋根上部の鬼板、下部の懸魚(けんぎょ)が金色に輝いていますが、バルサ材と木子粘土(もくしねんど)で作られており、デザインは実物とまったく同じです。(クリックすると画像が大きくなります)











 屋台の内部はあまりの精巧さに写真だけ見ると本当の神社仏閣のようです。産土神社のお札もあります。木材、布、石こう、金属、フェルト、いろいろなものが使用されています。既製品が1つもないところがすばらしいです。欄間の透かし彫りは大変なことでしょう。(クリックすると画像が大きくなります)











 10町のうち残り5台は出張に出ているらしい(笑)ので捜索です。「鹿角パークホテル」さんに来てみました。ロビーにありました。ありました。手前が「大町」、奥が「組丁」です。ガラスケース入りです。

















 
 
 観光スポット「関善賑わい屋敷」さんには「横丁」(左)、「舟場町」(右)があります。



















 そして番外編!「関善賑わい屋敷」さんの休憩コーナーに「黄金の屋台」が!! こちらは町名がなんと「鹿角市」になっています。そういえばお城のプラモデルにもゴールド版がよくありましたね。

















 

 これらの屋台、1台の製作期間は約7か月! 実物通りに図面を引いて、その通りに切り出し組み立てるそうですが、少しでもずれるとバランスが悪くなるので繊細な技術が求められます。どうしてもほしい方には販売もするとのことです。見学は自由ですので、どうぞ花輪大町「ファタジア・サトウ」さん(TEL0186-23-2991)にいらしてください。鹿角花輪駅待合室には各町内の屋台の概要が紹介されていますし、「あんとらあ」さんとハシゴして実物と見比べるのもおもしろいのではないでしょうか。


                                     
                                     浦島次郎でした。

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